Q&Aおよび技術情報 

★目次★

スペック(諸元)

Q&A

システムプログラム更新履歴

 

●スペック(諸元)

 

RSM-10(ディスプレイ一体型)

電源電圧 DC7V~20V(24V車は不可)
最大定格消費電流 100mA
消費電流 40mA(実測値。液晶の場合、バックライト輝度に依存)
待機電力 0W(ほぼゼロであり計測不能)
システムの温度範囲 -20℃~85℃(結露無きこと)
液晶の温度範囲 -20℃~70℃
システム本体の寸法 100mm×50mm×32mm
機能 メインページおよび仕様書を参照。

適用

 

 

 

ポート噴射仕様の国産ガソリンエンジン車。

海外メーカー車においては国産ガソリンエンジン車と同等の信号出力を行っている車両に適合する。

詳細はメインページおよび仕様書を参照。

 

RSM-1(ディスプレイ分離型)

電源電圧 DC7V~20V(24V車は不可)

最大定格消費電流

 

100mA(標準キットの場合)

800mA(VFD対応キットの場合)

消費電流

 

40mA(液晶接続時の実測値。表示デバイスに依存)

※VFDの場合には190mA

待機電力 0W(ほぼゼロであり計測不能)
システム基板の温度範囲 -20℃~85℃(結露無きこと)
表示デバイスの温度範囲

 新液晶:-20℃~+70℃

 VFD:-40℃~+85℃

OLED:-40℃~+80℃

システム基板の寸法 72mm×65mm(実測値)
機能 メインページおよび仕様書を参照。

適用

 

 

 

ポート噴射仕様の国産ガソリンエンジン車。

海外メーカー車においては国産ガソリンエンジン車と同等の信号出力を行っている車両に適合する。

詳細はメインページおよび仕様書を参照。


 

●Q&A

  

■ご購入前ご検討 Q&A

01.(共通) ○○○(車名・型式)に取り付けできますか?

ユーザー様より動作報告を頂いた車種や独自に調査した車種についてはこちらにまとめた資料がありますのでご覧ください。
車種一覧へのリンク

02.(共通) ○○○(車名・型式)の配線図はありますか?

各車種の配線図や端子図は保有しておりません。
一部の車種ではインターネット上で該当する情報を収集することが可能ですが、整備工場さんやディーラーさんより配線図の写しを入手した方が正確な情報を得られます。

03.(RSM-1) 基板、液晶、ケーブルなどを完成した状態で頂くことは出来ますか?

各構成品を製作した状態で納品できます。
完成した製品の在庫がある場合にはフルセットとしてオークションに出品しますので、それをお待ち頂くか、または、当webサイトにてオーダーフォームがありますので、こちらをご利用ください。
webサイトからのお申し込み時に在庫無しの場合には受注後に製造に入ります。

04.(RSM-1) 自力で全て製作するのでパーツだけ頂くことは可能ですか?

部品のみのご提供をしております。システム基板を製作する工数が削減できるため値引き致します。
各種パーツ在庫の関係で、納期は別途ご相談になります。プリント基板ですので各部品をハンダ付けするだけでOKです。プリント基板上のシルク印刷の指示通りに部品実装を行って下さい。工具類(ハンダこて等)や副資材(電線等)はご用意下さい。製作に失敗し部品を破損してしまった場合は有償にて部品を供給致します。
個別のご注文に関しては当webサイトのオーダーフォームをご利用ください。

基板(生板)とマイコンのみでのご提供をご希望でしたらその状態でお渡しします。
金額は部品セットでも基板+マイコンでも同じです。
基本的に秋月電子通商さんマルツパーツさん千石電商さんで購入できる部品を採用しています。
なのでご自身でご用意した方が楽しいし性能が向上するかと存じます。
抵抗は炭素皮膜抵抗をご提供しておりますが、キンピ抵抗に替えれば電圧検出部分の精度が良くなります。
クロックはセラミック発振子を使っておりますが、こちらを水晶発振子にすれば精度がより安定します。

05.(RSM-1)外部端子のあるモニターへ接続出来ますか?(RCA接続できますか?)

8cm×4cm程度の小型表示デバイスに専用画面として表示するシステムになっています。ナビモニタなどの外部端子(RCA)接続へは対応していません。ナビと同時表示できなくなると言う意見もあり、採用を見送っています。

06.(共通) クルマを買い替えたとき、燃費計を載せ替えることができますか?

新しくお乗りになるクルマが燃費計に適合する車種であれば載せ替えは可能です。
適合についてはPIVOT社、BLITZ社、Defiの資料から調べることが可能です。車速パルスや回転パルス仕様が以前のクルマと新しいクルマで異なっていても、設定変更画面で設定し直せば動作します。ファームウェア(ソフトウェア)の書き換えは不要です。

07.(共通) 車両との接続は簡単に出来るのでしょうか?

接続の難易度は車種により変わります。
ECUへのアクセスのために多数のパーツ取り外しが必要なクルマがあります。配線もエンジンルームから引き回す車種もありますし、車内のみの配線で足りる車種もあります。ご自分で後付けの社外メーターや社外品カーナビ・オーディオ・スピーカなどの取付・交換が出来る方でしたら行けると思います。

必要なのは
『対象車輌のECU設置場所や端子位置の情報』
『ドライバー・ニッパー・電工ペンチなどの配線に必要な工具類』
『ギボシ端子や電線などの資材』
『社外パーツ取り付けの電工作業スキル』
です。

どうしても取り付けが難しくて出来そうに無かった場合でも町の整備工場やディーラーにお願いして取り付けをしてもらったユーザー様の事例がありますので、そちらへご相談することも可能ではないでしょうか。私としましてもメールでのサポートや紙の説明書をご提供するなどお手伝いすることが可能ですので宜しくご検討ください。

08.(共通) 直噴(ガソリン・ディーゼル)エンジンのクルマには取り付けられますか?

直噴エンジンはその制御方式が各自動車メーカーともバラバラで規則性が無く、汎用的な燃費モニターとしての設計が出来ないものですから対応不可としています。
また、直噴エンジンはその高い燃圧をコントロールする特性から、インジェクタの駆動電圧が非常に高い車種が存在します。数百ボルトの高電圧を手配線で車内に引き込むことになりますので不確実な配線や品質の悪い電線を使用してリーク(漏電)すると大変危険です。どの車種が高電圧を使用しているのか、当方では調査のしようがありませんので直噴エンジン仕様の車輌への取り付けを検討されている方はご注意ください。(日産車は高電圧であると言う報告があります)
古めの三菱GDIは燃圧一定(5MPaまたは7MPa)でしたが、最近のトヨタ・日産などは低負荷時に燃圧を下げて燃料ポンプ駆動負荷を低減させるという制御が入っています(低燃圧:燃料吐出量少、高燃圧:燃料吐出量多)。燃圧によって時間当たりの燃料吐出量が変わるため、燃圧が変化すると噴射量が変わり、燃費計の精度に影響します。
確認したのはトヨタ1AZ-FSEエンジン(車種:ヴォクシー)のみですが、ECUとインジェクタとの間にインジェクタドライバがあり、インジェクタとインジェクタドライバの間に燃費モニターを接続すれば信号を検出すること自体は可能です。(実際にユーザー様が使用されております)

09.(RSM-1) 液晶ユニットのLCDケースを自分で穴開け加工したいのですが。

穴開け加工無しケースは¥300にてお譲りします。(加工済みケースのみでの頒布は致しません)
当製品に採用しているケースは汎用プラスチックケースの購入と穴開け加工を業者にまとめて依頼しております。そのため、穴開け加工無しケースを在庫で保有していませんので、無加工ケースの入手に時間が掛かりますことをご理解ください。

10.(共通) 気分によって表示の色を変えたいので別の色の液晶をを一緒に売ってくれませんか?

(RSM-1)
システム基板1枚に表示ユニット2台の構成での頒布は可能です。オーダーフォームご利用の際にはコメント欄やご要望欄にその旨をお書き添えください。また、DIYで半田付け作業ができる方は電子パーツショップで取り扱っている汎用液晶モジュールがご利用になれます。有名なのは秋月電子通称さんのSC1602シリーズです。

(RSM-10)
液晶の交換は液晶単価+工賃で承ります。往復の送料もご負担ください。

11.(共通) 今回燃料消費量 (区間燃料消費量)の単位はリットルということですが小数点以下いくつまで表示されますか?

今回燃料消費量の最小表示数は小数点以下第三位までです。つまり、1cc(ミリリットル)刻みで表示していることになります。(10リットル未満は9.999L、10リットル以上は99.99Lと表示します)

12.(RSM-1) 液晶モジュール単品のサイズはおよそどのくらいでしょうか?

外形寸法 : 約80mm×約36mm×約13mm
表示範囲 : 約66mm×約17mm
全6色とも上記寸法になっています。

13.(共通) 後付けメーターに興味があります。燃費モニターを取り付けるメリットは何ですか?

本モニターは燃費計測を主目的として開発してありますが、多彩な表示機能があります。

速度系:最高速や平均速度といった機能が追加されます。
回転系:タコメーターの無い商用車などには回転計が機能追加になります。最高回転数も判ります。
距離系:航続可能距離やトリップ計に加えて往路・復路などの毎回の走行距離などを知ることができます。
時間系:運転時間や停車時間、アイドリング時間などを知ることができます。
燃料系:平均燃費や瞬時燃費、一回の運転で使った燃料やトータル消費量などを知ることができます。

ご使用されているユーザー様からはエコ運転を身につけられる以外にも
「信号待ちでクルクル変わる数値を見ていればイライラしなくなった」
「アイドリング燃費がもったいなくて無駄なアイドリングをしなくなった」
「エンジンを切った後クルマを降りる直前にこれまでの運転情報を数秒間自動表示してくれるのが良い」
「通勤で最も早く着けるルートや最も燃料消費が少ないルートなど探す楽しみが増えた」
「良い精度で消費燃料を測れるのでエンプティーランプが点灯してもガス欠への焦りが無くなった」
と言うような良さがあったと報告いただいています。

14.(RSM-1) ハンダ付けはできるんですが、電気図面が解らない人でも大丈夫でしょうか?

基板に部品の絵や記号が描いてありますし、完成品の写真もお見せしますから、それを真似て向きを間違えずに部品を取り付ければ動作しますのでハンダ付けに自身がある方なら大丈夫かと思います。組み立て中に分からないことがありましたらメールにてサポートを行っていますので安心して製作して頂けるかと思います。現在のところハンダ付け失敗トラブルの報告はありません。(失敗したという報告は基板を箱に収める際にドリルで基板に傷を付けてしまった方が2名いらっしゃいました)

15.(RSM-1) 組み立てキットと本製品を使用するのに必要な部品をつけていただくと合計いくらですか?フルセットと同額ですか?

フルセットと同じ構成にしますと同額になります。ハンダ付けの出来る方ならシステム基板のみを組み立てキットにすれば二千円安くなります。この場合は製造を当方かユーザー様かの違いだけで性能機能は全く変わりありません。

16.(RSM-1) どのキットが売れ線ですか?ハンダは出来ますし工作も得意なのですが、どれを選んだら良いのか迷っています。

販売比率につきましてはトップページのご注文についての部分に記載がありますのでご覧ください。工作に自信がおありでしたら是非組み立てキットをお勧めします。
私個人的にお勧めするのはシステム基板を「プリント基板とバラ部品」のみをご注文くださることです。残りの液晶やケーブル類全てを秋葉原などでご自身でご用意いただく構成を選んでいただけることがご自身で作り上げる、DIYのニーズにお応えする一番の選択だと考えております。

17.(RSM-1) 組み立てキットを検討しています。液晶ユニットを追加購入した場合、バックライト部分の部品(抵抗)は付属しておりますか?または、調整されているのでしょうか?

液晶のバックライトおよびコントラストは調整(チップ抵抗を実装)してあります。そのまま接続すれば表示するようになります。

18.(共通) 燃費計は故障車診断コネクタから取り付けができるのでしょうか?

本システムは故障診断コネクタへの接続には対応していません。
故障診断コネクタを持たない古いクルマから最近のクルマまで幅広くサポートするため、各種センサ信号を直接取り込む方式を採用しています。
故障診断コネクタへの接続タイプは取り付けが簡単なのですが、ECUの計算結果を使用するため応答速度が遅く、誤差も乗ります。センサからの信号を直接用いますと、精度良く計算が行えます。
故障診断コネクタへ接続するタイプのシステムを提供したい気持ちは強くありますが、各メーカーで信号の仕様が異なるため難航しています。(全てのメーカー車を所有できませんし…)
お手数をおかけしますがECUへの接続をお願いします。

19.(共通) 燃費計の走行距離を車両のオドメーターと同じ数値に合わせたいです。

車両のオドメーターを継承して欲しいとのことですが、本製品には生涯走行距離という項目で、リセットされない距離メーターが存在します。
こちらは燃費計の生涯データとなるのですが、出荷前にデータを書き込むことが可能です。
(ユーザー様の手による書き換え機能は誤操作の恐れがあるので搭載を見送っています)

例えば、お乗りのクルマの走行距離が123,000kmであったとしますと、出荷時に燃費計へ書き込んでおく距離を124,000kmとしておきます。
クルマの走行距離が124,000kmに到達した時点で取り付けをしていただき、そこから運用することで距離が一致します。

実際にはピッタリの距離で停車して燃費計を取り付けるのは難しいので、124,000kmの状態の燃費計を取り付けて、
しばらくのあいだ試走して使い方を習得していただき、使い方がわかってきたら燃費計の生涯距離をメモしておきます。
そして燃費計の電線をすべて抜いて燃費計の動作を止めます。
(電線類はギボシやカプラーでつなぐと脱着が楽です)
車両のODOメーターが、燃費計を止めた時点の数値になるまで走行し、数値がそろったら燃費計の電線をつなげばピッタリ合います。

もし、ODOメーターの距離が燃費計を追い越してしまったら、燃費計の車速パルス設定値を半分(4から2など)にすれば
2倍の速度、2倍の距離でカウントしますので、燃費計の距離を進めてあげることで調整が可能です。

燃費計の記憶装置部分はバッテリーを外しても記憶を保持しますので燃費計の脱着や車両のバッテリー交換時の心配御無用です。
また記憶を40年は保持できますから事実上、無期限に使えます。
(先に液晶ディスプレイや基板の寿命が来ます)
交換部品を供給できますから末永くお使いいただくことが可能です。

■技術的内容および購入後サポート Q&A

01,(共通)○○○(信号名)はECUから取れますか?

全てのメーカー・車種を確認したわけではありませんが、
アクセサリ電源(ACC)以外の信号はECUから取得できる車種が大多数を占めると思われます。
アクセサリ電源はカーナビ・カーオーディオ等のラインから割り込ませて取り出すか、ヒューズ電源取出しケーブルなどをカー用品店で購入し、車内のヒューズ BOXから取得する方法があります。

02.(共通)仕様書や説明書に記載されている信号の名前が車両の配線図から見つからない。

自動車メーカーによって信号の呼び方が異なるため、燃費計システムの仕様書・説明書と一致しない場合があります。当方で調べた各種信号の呼称のパターンを下記に掲載します。

常時電源:(バッテリー電源/BATT/BAT/B+/+B)

イグニッション電源:(イグニッションスイッチ/イグニッション電源/IGN/IG/IGSW)

アクセサリ電源:(ACC電源/ACC)

グラウンド:(ボディーアース/グランド/アース/GND)

車速信号:(SPD/SPEED/SP)

エンジン回転信号:(TA/TAC/TACH/TACHO/RPM)

燃料噴射信号:(INJ/INJ1/INJ01)

上記以外の呼び方をするケースがあるかもしれません。

03.(共通)タコメーターと瞬間燃費を同時に表示するモードが欲しい。

瞬間燃費とタコメーターを同時に表示するモードを設定していない理由は以下の通りです。

理由1:瞬間燃費とタコメーターはその情報を必要とする状況が異なるため。
端的に説明しますと瞬間燃費のデータが知りたい時にはエコ運転を心がけたいとき、タコメーターが必要な時には峠走行などエンジンの運転状況が知りたいときとなります。

理由2:常に燃費表示するとそれに囚われてストレスとなることがあるため。
瞬間燃費の数値はアクセル操作に対する心理的な抑制効果が高いと言うことが実用してみて実感しました。(参考資料
本装置は消費燃料を常に計測を行うため走行時に電源をOFFにできません。
毎日毎日、愛車を使用される際に常に瞬間燃費が表示されていると、燃費の悪い運転をしたくなくなると言う暗示に掛かってしまい、逆にそれをストレスと感じてしまうと考えました。
スカッと走りたいときには車速・回転数表示モードにしていただければ、燃費に関する情報は一切表示されないため運転を楽しめるかと思います。
また、エコを心がけたいときに瞬間燃費表示モードにして省燃費運転方法を模索する使い方ができるかと思います。

理由3:めまぐるしく動く2つのバーグラフを追うのは危険。
タコメーターや瞬間燃費のグラフは運転状況により、リアルタイムに動きます。この2つを目で追うとなると集中力を割くことになり、脇見運転の危険も増えるため実装していません。

04.(共通)機能の変更、新機能の追加をお願いしたい。

マイコンのメモリ容量に限度があり、大幅な改造は不可能となってしまいますが、
小変更には対応できるか検討しますのでご相談下さい。
改造依頼をお受けした場合のマイコンICチップ更新は有償で対応します。
改造費用は内容によってご相談となります。

現在、多忙のため不具合対応以外の個別カスタムは受け付ておりません。
ご理解のほどよろしくお願いします。

なお、機能追加・変更に付きましてのご要望は常時受け付けております。
新たに標準機能として追加できそうなご要望は積極的に採用させて頂きます。
製品の魅力をアップさせることができますため、アイディアがございましたら、どしどしお寄せください。

05.(共通)表示できる最大値はいくつですか?

クリアを実行せず使い続けた場合、以下の数値が最大となります。

・距離:999,999km(百万キロメートル)
・燃料:99,999L(十万リットル)
・時間:999,999時間(百万時間)

なお、2012年5月21日以前のシステムですと最大値は以下の通りです。

・距離:65,535キロメートル
・燃料:4,294リットル
・時間:65,535時間

06.(共通)エンジン回転数信号(RPM信号)を繋がないで使ったらどうなりますか。

エンジン回転数の表示がされないだけで弊害は発生しません。タコメーターの機能が要らない場合には繋がなくても問題ありません。
最近の車はシリアル通信化されており、エンジン回転信号が取得できない車種が増えています。これらの車種でもタコメーターが機能しないだけで燃費計の機能は使用可能です。(主に近年の日産車が該当するようです)
なお、2014年10月リリースのバージョンより回転信号を繋がなくても噴射信号から回転数を簡易計算する機能を追加しています。(この機能を使って回転数を表示した際には燃料カット中は回転数が更新されなくなります)

07.(共通)アナログ仕様の車速信号は受信できますか。

アナログ・デジタル関係なく受信できます。JIS D5601に規定されている車速センサの信号仕様で動作するようになっています。(当燃費計では パルス数は1,2,4,8,16,20,25パルスに対応します)

08.(共通)表示誤差が気になる。

誤差の要因は多岐にわたります。一例を申し上げます。

走行距離について。
車輌純正のトリップメーターと燃費計の走行距離の値は必ずしも一致しません。これは純正のメーターに於いても誤差を含んでいるからです。燃費計は車速パルスを元に距離を計算しておりますが、摩耗等によりタイヤの直径が変われば走行距離表示 誤差はより大きくなっていきます。

燃費・燃料消費量について。
燃料の計算には満タン法による計量をベースに計算をしていますが、燃料タンクの満タンが毎回の給油で同じ量が入っているとは限りません。給油ガンで空気を混ぜて給油しているため空気が混ざる分の給油誤差や、ガソリンは液体なので温度により 体積が変わるため給油時の気温も影響します(ガソリンの熱膨張係数は0.00135なので1℃上がると10リットルが10.0135リットル)。また、ガソリンスタンドの給油メーターは特定計量器として計量法で定められており、その公差は0.5%以内となっています。つまり給油メーターそのものにも誤差が含まれています。
燃料噴射信号の取得は任意の1気筒のみで行っています。そのため、他の気筒での動作にバラツキがあると誤差となって出てきます。少し古めのエンジンですとエンジン始動時や冷間時にアイドリング安定化を狙って一定条件下において全気筒一斉噴 射を行います。こういったエンジンですと冷間稼働が多いチョイ乗りを繰り返すと誤差は大きくなります。
運転状態によっても燃料噴射に誤差が出ます。アイドリングなどのスロットルが閉じ気味の(吸気管負圧が強い)ときにはインジェクタに対して燃料が吸い出される力が働き、一定時間当たりの燃料噴射量がアクセル全開時より多く吐出されるため誤 差となって現れてきます。高速道路をアクセルをあまり踏まずに一定速度で走り続けるなどですとRSM-1/RSM-10の表示値より多めに消費することもあります。キャリブレーション時は普段のクルマの使い方をされるときに実施すると運転状態での誤差は少なくな ります。高速道をあまり使われない方は一般道で、サーキット走行で燃費計算したい方はスポーツ走行時にキャリブレーションを行うと良いです。
また、殆どのクルマには蒸発燃料(エバポガス)処理装置が付いており、これはキャニスターに蓄積された燃料を吸気経路や大気に放出させますので燃費計で計算されない燃料分となり、誤差として発生します。燃料漏れ分についても同様に誤差とな ります。

※キャニスター:気化した燃料を吸着して溜めるための装置。燃料タンクの温度が高いと蒸発燃料は増加します。

09.(RSM-1)液晶をダッシュボード上に設置しようと思っているのですが、真夏の炎天下でも大丈夫なのか心配です。

評価用に運用している燃費計は2009年の春から稼動しており、炎天下も氷点下も無事に越して現在に至っております。(液晶はダッシュボード上に設置です)
自動車メーカー純正の時計やメーターに組み込まれている液晶ディスプレイは広温度対応品でして一般的に入手が困難であり、本燃費計では汎用品を採用せざるを得なくなっております。
燃費計に採用しています液晶ユニットの温度範囲は-20℃~+70℃となっております。
これは液晶メーカーが定めた保証範囲であり、この範囲を超えて直ぐに壊れることは無いと思われますが、異常温度状態で使い続ければ故障の確率は上昇すると考えられます。ディスプレイは消耗品とお考えください。
なお、ディスプレイが壊れた場合には有償にて交換品をご提供致します。

10.(共通)バッテリのマイナス端子を外したら設定内容はリセットされますか?

各種設定値や走行データ等は不揮発性メモリ(SDメモリカードのような電源を供給しなくても記憶を保持するタイプのメモリ)に記録しておりますので、バッテリを外しても記録内容が失われることはありません。 ご安心ください。

11.(共通)今使っているシステムのファームウェアのバージョンを教えてください。

バージョン判別の仕方ですが、燃費計の起動時に「System Ver, x.xx」と表示されます。
(x部分が数字です)

12.(共通)スモールランプと連動して少し暗くするとか液晶の明るさをコントロールできますか。

(RSM-1 液晶ユニットの場合。)
標準でご提供させて頂いております液晶ユニットはライトON時に減光させる機能追加が標準で付いております。

(RSM-1 液晶モジュールの場合。)
外部回路としてディマー機能を取り付けられるようにしたプリント基板を用意しています。このインターフェイス基板は液晶モジュールと同じ大きさで作られており、重ね合わせることで外観サイズが変わらずに減光機能が付加できます(2段重ねに なるため奥行き方向には10mmほど長くなります)。インターフェイス基板の詳細はRSM-1仕様書に記載されておりますのでご覧ください。

(RSM-1 OELユニットまたはOELモジュールの場合。)
有機ELは減光させることが出来ないため、眩しさを懸念される方は液晶またはVFDをお勧めします。
(OELは広視野角かつ応答速度が速いため判読性に優れているのが特徴です。モータースポーツで使用されているユーザー様からご好評を頂いております。)

(RSM-1 VFDユニットまたはVFDモジュールの場合。)
蛍光表示管は標準でディマー機能が付いています。
(VFDは広視野角かつ応答速度が速いため判読性に優れているのが特徴です。モータースポーツで使用されているユーザー様からご好評を頂いております。)

(RSM-10)
RSM-10の液晶モデルではイルミ連動ディマー(減光)機能が標準で搭載されています。なお、RSM-10の有機ELモデルではディマー機能がありませんので眩しさを懸念される方は標準タイプの液晶モデルをお勧めします。

13.(RSM-1)表示ユニットの取り付け自由度向上のため配線が左右どちらからでも出せるようにしてほしい。

表示ユニットのケーブル取り出し方向は、左右どちらでもご用意することができます。右出し仕様を標準として製作しています。左側をご希望の際には、ご注文時に入力フォームへその旨をお書き添えください。よ ろしくお願いします。

14.(共通)ACCとイグニッション電源を両方接続するのは、どういう制御用なのでしょうか?

ACCとIGNの同時接続ですが、主にリモコンエンジンスターターやターボタイマー等の外部機器対策です。
ACC連動のみにしてしまうと、外部機器が稼働中にはACCカット状態ですので燃費計の電源が落ちてしまい累積データに影響します。これらの装置と関係の無い場合には、ACCのみまたはIGNのみの接続で行けるようにも作り込んであります。

15.(共通)タイヤサイズ変更やファイナル変更に伴う車速パルス補正機能はありますか?またその補正方法は?

車速パルスは1,2,3,4,8,16,20,25,50,100パルスの倍率設定と±20%の範囲を1%刻みで補正する機能が付いています。
たとえば4パルス仕様の車両でタイヤサイズ変更により表示車速が10%低い場合には、4パルス:補正+10%としますと正確な車速を表示するようになります。
同じようにファイナルを変更したことによりミッション回転数と車速との関係がズレた場合にも補正機能を使ってください。

車速パルスと±20%補正との関係が分からなくなった場合には以下の計算を行ってください。

計算式は
 (1):現在の車速パルス設定値×(100-現在の補正%)÷100×本製品の車速÷表示されるべき車速
に当てはめる事により設定されるべきパルス数が算出されます。
 (2):上記(1)で算出されたパルス数に近い設定値÷上記(1)で算出された設定すべきパルス数-100
に当てはめる事により設定パルス数と補正値が算出されます。

例1:
4パルス設定かつ補正±0%で本製品表示60km/hに対して正しい車速が72km/hだった場合には、(1)式を適用して、
  4×(100-0)÷100×60÷72=3.33
これは3.33パルス相当に設定すべきとなり、この算出された3.33に近い2パルスまたは4パルス設定にして補正値を与えて使うことになります。引き続き(2)式を適用して、
  2パルス設定にすると・・・2÷3.33-100=-40(補正値-40%は設定範囲外なのでNG)
  4パルス設定にすると・・・4÷3.33-100=+20(補正値+20%は設定範囲内なのでOK)
となり、4パルス設定の補正+20%で正しく表示されるようになります。

例2:
8パルス設定かつ補正-5%の設定で車速表示100km/hに対して88km/hが正しいとした場合、
  8×(100-(-5))÷100×100÷88=9.545
この9.545に近い8パルス設定または10パルス設定での補正値を計算すると、
  8パルス設定にすると・・・・・8÷9.545-100=-16.2(補正値-16%は設定範囲外なのでOK)
  10パルス設定にすると・・・10÷9.545-100=+4.76(補正値+5%は設定範囲内なのでOK)
となり、8パルス設定の補正-16%、もしくは10パルス設定の補正+5%と設定することになります。
(どちらでもOKですが小数点以下四捨五入の関係で誤差が小さいのは8パルス-16%の方です)
 

16.(共通)クルマに乗らなくなり燃費計が必要なくなりました。知り合いに譲渡したりネットオークションなどで売却しても良いですか?

様々なご事情でクルマを手放されるケースがあるかと思います。
本システムの譲渡には以下の3点を守ってください。
1.
当webサイトのトップページのリンクを紹介頂き、取扱説明書は譲り渡す人が用意して譲受人に確実に渡すようにしてください。
2.
加工部分をユーザー様にお願いしておりますため取り付け時のギボシ端子などの加工部分については一番最初のユーザー様の責任になります。更に次のユーザー様が加工を行った際には次ユーザー様の責任になります。RSM-1の基板を自作された場合は 基板製造された方の責任になります。関係者全員に大変な迷惑が掛かりますのでトラブル発生の際に当方に丸投げを絶対しないでください
3.
サポートに関しては故障発生時などに有償で新品を提供するなどのサポートを行います。
(改造されるなど、中古品がこれまでどのように使われたのか分からないので修理対応や故障解析、不具合調査などは行えません)

本ルールはお客様が困らないようにするために設定しました。万が一トラブルに発展するような事例が発生しましたら、このルールは改定します。

17.(共通)バッテリー保護のため、キーOffで極力電流を流したくないため常時電源は使わない様にしたいです。

常時電源を接続せずに使用することはできません。
本システムはアクセサリ(ACC)電源がoffになったのを検出してエンジンを切った(キーを抜いた)と判定しています。ACCのoffを検出したときに、これまでの走行データをメモリに記録するロジックになっていますので常時電源がないと走行データを書 き込みに行けず、起動する度に消費燃料や走行距離などがゼロから開始になってしまいます。
なお、走行データ記録後は自分自身で電源を切りに行く構造になっておりますので、常時電源線を繋いでいても待機電力はゼロですのでご安心ください。(ACCがonで常時電源のスイッチを自分で入れ、ACCがoffになりデータ記録処理が済んだら自分で 常時電源を切ります)
内部メモリはSDメモリカードのような電源を必要としない記憶媒体ですので電力を消費し続ける必要が無く、待機電力ゼロを実現しています。

常時電源を接続せず、外部にバッテリーバックアップ回路を設ける際には常時電源接続ラインは省略できます。電源バックアップ回路につきましては下記のキルスイッチ対応の欄をご覧ください。

18.(共通)レースではキルスイッチを使うので、エンジン停止ごとに燃費計の記憶が消去されてしまいます。

常時電源をカットしてしまうキルスイッチを設けている場合には外部に電源バックアップ回路が必要となります。
電源バックアップ回路の製作方法を記載いたしますので、こちらを参考に製作し取り付けてください。

電源バックアップ回路の参考資料

19.(共通)輸入車や二輪車などの車速パルス設定はどうすればよいのですか?

本システムは車速パルスの仕様をJIS規格の四輪仕様で設計してありますので、
海外メーカー車や二輪車はパルスの仕様が本システムとは異なるため速度や距離にズレが生じます。
ズレを補正するにはパルス補正量の設定を行ってください。
補正量の計算方法につきましては質問15にパルス補正機能についての解答にて記述がありますのでご確認ください。
なお、全ての車種を調査したわけではありませんので、パルス設定変更や補正量を変更しても適合できない車種が存在すると思われます。そのような車種であった場合には「何パルス設定」で「補正量±0%」にしたときに「何%ズレる」のかご連絡 いただけると助かります。調査の上、適合できる設定値を実装するようにいたします。

20.(RSM-1) 有機ELは比較的寿命が短いとの事ですが、通常頻度の使用なら問題ないでしょうか?

各デバイスの耐久性について
  液晶(LCD)-------10万時間/温度範囲-20~+70℃
  有機EL(OEL)---- 5万時間/温度範囲-40~+80℃
  蛍光表示管(VFD)- 3万時間/温度範囲-45~+85℃

上記から有機ELは液晶の半分の時間で故障が発生するような印象がありますが、
この時間と言うのは常温25度における、明るさが半分になるまでの経過時間です。
車両に搭載する際には温度がより厳しい条件で使われます。(冬は氷点下、夏は50度以上に達します)
有機ELは液晶より温度に対する耐性が優れているので総合的な耐久性はLCD以上かと思います。
(冬の北海道でLCDの故障の報告は2件あり、OELとVFDはゼロです)
また、VFDの3万時間と言うのも、毎日8時間運転しても10年は掛かるので充分な寿命と言えるでしょう。

表示デバイスは消耗品です。故障したり寿命が来て表示に支障が出ましたら有償にてご提供いたします。

■トラブル Q&A

01.(共通)画面の表示がおかしい。

(RSM-1)
・画面の文字が化けている。変な記号の羅列が表示される。
液晶とシステム基板を接続しているケーブルの断線、接触不良の可能性が高いです。
端子が外れていたり、接続が甘かったりしていないか確認して下さい。

・文字は表示されているが字が薄かったり濃すぎたり残像が残ったりする。
液晶は温度に対してデリケートな製品です。
温度変化によって表示の濃淡や応答速度が変わってしまいます。
液晶モジュールの温度範囲は-20~+70℃です。

(RSM-10)
・液晶のバックライトは点灯しているが文字が出ていない。または■の羅列が表示される。
このトラブルはコントラストの設定が正しく行われていない場合に発生します。プラスドライバーを用いて、本体上部のトリマーを操作してください。全く何も表示されていない場合には時計方向に回すと文字が濃く表示されます。■が表示される場合にはコントラストが濃すぎるため反時計回りに回します。

 
(共通)
・接触不良やコントラスト設定を見直してもディスプレイの表示がおかしい場合(たとえば常時点灯・消灯しているドットが存在する、バックライトが点灯しないなど)にはディスプレイが故障している可能性が高くなります。 自動車メーカー純正の時計やメーターに組み込まれている液晶ディスプレイは広温度対応品でして一般的に入手が困難であり、本燃費計では汎用品を採用せざるを得なくなっております。
燃費計に採用しています液晶の温度範囲は-20℃~+70℃となっております。
これは液晶メーカーが定めた保証範囲であり、この範囲を超えて直ぐに壊れることは無いと思われますが、異常温度状態で使い続ければ故障の確率は上昇すると考えられます。ディスプレイは消耗品とお考えください。
なお、ディスプレイが壊れた場合には有償にて同品をご提供致します。
 

02.(共通)液晶の表示に残像が現れます。

これは液晶モニターの特性によるものです。一般に低温になるにしたがって液晶モニターは点灯に時間がかかったり、一時的に色味が変化したりする場合があります。低温のために性能の低下した液晶モニターは、常温に戻ると回復します。残像が出ない有機ELモデルがお勧めです。液晶と有機ELおよび蛍光表示管(VFD)の表示の違いはこちらの動画が参考になるかと思います。

03.(共通)取り付けて初めての走行で、燃料消費量が過多(過少)な値になる。

これはキャリブレーション(調整)により正しい値に補正されます。キャリブレーションを行わないと燃料消費量の値は正しくなりません。
取り付けた車両の排気量から算出した暫定計数を入力する事により実際の燃費に近い数値を表示することが出来ますので、キャリブレーション前には説明書の指示に従って暫定値を入力してください。
また、キャリブレーションを正しく行っても燃料消費量が大きくなったり少なくなったりする車両が1%未満の確率ですが存在します。そういった場合にはインジェクタ信号変換パーツを別途ご用意しておりますのでご用命ください。 

04.(共通)燃料消費量データの数値が急激に増えたり、減ったり、変になった。

キャリブレーションに失敗している可能性があります。説明書に記載されている方法でキャリブレーションをやり直せば正常に動作するようになります。
もしくはキャリブレーション後に気付かぬうちに燃費係数の値を変更してしまって計算に使用する値が変わってしまった事も考えられます。燃費係数を正しい値に戻すだけで回復します。いずれの事象も故障に至ることはありません。ご安心ください。
また、キャリブレーションを正しく行っても燃料消費量が大きくなったり少なくなったりする車両が1%未満の確率ですが存在します。そういった場合にはインジェクタ信号変換パーツを別途ご用意しておりますのでご用命ください。 

05.(共通)車速やアクセルを一定に保って走行しても瞬間燃費の値がふらつく。

ご報告頂いたケースでは、一定速度での運転条件において10~12km/L周辺で常に変動していたとのことですが、いくら頑張ってアクセルや速度、回転数を一定に保とうとしても燃料噴射量が一定になる事はありません。
噴射量はECUが決めており、アクセルを一定に保ち、スロットル開度が一定であっても吸入する空気の量はピストンの往復運動や吸気経路の形状など、様々な要因で脈動しています。吸入吸気量が変化すればそれに追従して最適な空燃比になるよう噴射量が変化します。
また、機械式・電子制御式問わずスロットルを一定開度に保つのは困難であるうえ、路面との摩擦、空気抵抗、エアコン、パワステ、オルタネーターの負荷状況でエンジンが出力すべきトルクは変化し、燃料噴射量も変わっていきます。

なお、システム内部の計算周期によるふらつきも存在します。これは車両の信号は速くても100Hz程度なので更新周期に対してパルス数が少な過ぎるためです。
例えば、車速信号が4パルス仕様で60km/hは
  637÷60min×4パルス = 42.47Hzです。
モード1の更新周期は非同期でありますが、約1.5secとして計算しますと1.5秒の間に63.7パルスをカウントします。
演算周期が割り込み処理などで変わるため実際には63~65パルス程度になります。
  距離の誤差は65÷63=1.0317 → 3.17%です。(ここで言う誤差はふらつきの幅とお考えください)

同様にインジェクタ信号の誤差を出すと、
  (例:2400rpm)20Hz×1.5sec=40パルス
こちらも更新周期は非同期であるため、もっと多く出る傾向にあります。
40~42パルスとすると固定デューティでの噴射量の誤差は
  42÷40=1.05 → 5.00%

誤差同士の掛け算で計算上の最大誤差(最大ふらつき幅)
  1.0317×1.05=1.0833 → 8.33%

かなり乱暴な計算方法でありますが瞬時燃費や瞬時流量の数値は運転条件が一定で走あっても、ふらつきが出ます。(瞬時値の表示がふらつく現象であり、計測誤差にはなりませんのでご安心ください)
これらのふらつきを抑えるために、なまし(値を均す)処理を加える事を検討しましたが、アクセルの踏み方を急激に変えた(急加速やアクセルオフ)時に実際の挙動と表示が大きくズレる(表示の変化が遅れて見える)ため、生値を出すようにしています。 

06.(RSM-1)動作中にフリーズした。

車両ごとに不具合の原因が異なるため一概には言えないのですが報告例として、
  1.液晶との接続が不完全(接触不良やノイズでの表示の誤動作)。
  2.システム基板がノイズにさらされて誤動作してしまう。
  3.システム基板が熱や振動などを受けてマイコンの暴走、コネクタや部品の脱落、腐食、接触不良が発生する。
  4.システム基板と液晶を繋ぐラインにノイズが乗ってシステムが停止してしまう。
  5.システムの合計消費電流が多すぎて内部電源容量が不足している。
  6.点火信号系のノイズがシステム基板へ影響を与えてしまっている。
が挙げられます。
解決方法ですが、まず、液晶との接続コネクタがキチンと刺さっているか再度確認を行い、ケーブルの取り回し時にモーターや電気負荷の側を通らないように気をつけてください。
システム基板はコンピュータそのものです。コンピュータはノイズに弱いので出来れば金属ケースに収めるのが理想ですが、それが難しい場合には他の機器(モータなどの機器や車輌ECUなど)から出来るだけ遠ざけて設置してください。そしてシステム基板をエンジンルームや室内の足下など、熱や振動、静電気、粉塵、水分、油分などの過酷な環境下に直接さらさないでください。
社外HIDを取り付けされている車輌でのトラブルの報告が数件あります。オークションなどで取り扱われている格安HIDキットのバラストはノイズが酷い製品が見受けられます。リレーなどを用いて他の電源系統から切り離すなどの対応を検討してください。
また、ノイズへの対策として市販品のフェライトコアが効果的であったという報告があります。フェライトコアを車両接続ケーブルのシステム基板に近い所に入れて様子を見るのも低コストで対策できる場合があります。(注:フェライトコアは電子部品です。安易にECUなどの車両デバイスに使わないでください。車両制御システムの誤動作の危険性があります)

ご自分で表示デバイスを準備されている場合、ディスプレイの消費電力が大きいとシステムが不安定になります。5V電源の最大定格は150mAですので、これを上回ると保護回路が働き出力電圧を下げます。結果マイコンの動作が不安定になるという現象が発生します。

動作不具合発生の際にはユーザー様より症状のご報告を頂き、改善策をメールにてサポートしています。  

07.(共通)今回消費燃料の数値が異常に多く1000Lとか、また今回燃費が0.05km/Lと言った小さな数値になってしまう。

キャリブレーションが上手くてきていない可能性が高いと思われます。
(満タン法による燃費係数補正をキャリブレーションと呼んでいます)

解決方法は、まず、満タン給油をもう一度してください。
その後はしばらく普通に車を使って頂き、2回目の満タン給油時に累積クリアを行わずに給油した量から算出した係数を入力してください。
そうすれば正しい燃費を表示するようになります。
3回目以降の満タン給油時には累積クリアを実行して頂ければずっと正しい燃費を表示し続けます。

    -手順-
   1.満タン給油(1回目)
   2.累積クリア
   3.普通に走行
   4.満タン給油(2回目)
   5.燃費係数入力
   6.普通に走行
   7.満タン給油
   8.累積クリア
   以後6~8の繰り返し

なお、1回目の満タン給油後に累積クリアを行いますが、2回目の給油時に補正を行うまでは引き続きおかしな燃費を表示し続けます。
また、燃費係数入力を実行すると同時に累積クリアも行ってください。

キャリブレーションに失敗するという報告の中でバッテリ電源(常時電源)を接続しないで使用している方が3名ほどいらっしゃいました。常時電源が無いと走行データの記録が行えないためキャリブレーション不能になります。
常時電源を繋がないで使用したい場合には電源バックアップ回路の参考資料をご覧いただき、こういった回路を追加することをご検討ください。
また、キャリブレーションを正しく行っても燃料消費量が大きくなったり少なくなったりする車両が1%未満の確率ですが存在します。そういった場合にはインジェクタ信号変換パーツを別途ご用意しておりますのでご用命ください。

08.(共通)エンジン回転数の数値がゼロのままだったりメチャクチャな動きをして正常に動作しない。

燃費計のエンジン回転信号受信回路とECU出力信号のマッチングが取れていない可能性があります。
Defiのサイトによりますと日本車のエンジン回転信号は3つのパターンに分かれるようです。

   Aタイプ:以下のBとCに該当しない殆どの車種。
   Bタイプ:日産・ホンダ・三菱・スバル・ダイハツの一部車種(特に旧型車)
   Cタイプ:マツダ車の一部。

本機はAタイプの仕様に適合するよう作ってあります。
一部のBタイプ車種で動作可能な場合もありますがBタイプおよびCタイプは対応していません。

私の調べた限りでは、
Bタイプの車種はDefiのDF06301レブアダプターもしくは三菱純正部品のMB991799ハーネスタコを流用して動作させることが可能のようです。
Cタイプの車種はDefiのDF06302レブアダプターを流用して動作させることが可能のようです。

ただし、Defiのサイトには「当社製品以外での使用、他の目的でのご使用は絶対にしないでください」と書いてありますし、三菱ハーネスタコは三菱車向けディーラーのサービスツールとして作られていますので、本来の目的以外の使い方となる流用は自己責任でお願いします。

09.(RSM-1)手元スイッチのボタンが正しく機能しない。キーを押しても別のキーとして反応してしまう。

手元スイッチの接続ケーブルが確実に差し込まれていない可能性が高いです。
当該現象はケーブルを半挿しにすることにより再現しました。オーディオケーブルを流用しているため、きちっと奥まで差し込んでください。(オーディオ機器では半挿しにすると片方の音声が聞こえなくなりますが、これと同じ現象が発生します。)

 

●システム更新履歴

 

年月日 システムVersion 内容
RSM-10 RSM-1

2018.06.xx

1.07
(4.17)

1.07
(3.67)
(2.67)

・開発環境更新に伴いVersion番号を更新。

(機能については変更ありません)

2017.03.24

1.06
(4.16)

1.06
(3.66)
(2.66)

・車速数値の小数点以下表示をOn/Off切り替える機能を追加。
・ボタン長押しすることで累積クリアを実行する機能を追加。
(モード1を表示中にBボタン(旧RSM-1はLまたはRボタン)を3秒間押すことで累積クリアが実行されます。同様にモード6を表示中にBボタン(旧RSM-1はLまたはRボタン)長押しでオイルクリアを実行します。本機能は説明書に記載しません)
・内部処理の細かな変更を実施。

2016.06.15

1.05
(4.15)

1.05
(3.65)
(2.65)

・車速、回転数、燃費などの表示更新を更に高速化。
(高速表示モードは液晶だと残像で見づらくなるので有機ELやVFDでお使いください)
・過去15秒間の燃費をスクロール表示する、新タイプのグラフ表示機能を追加。
・本システムを使用してからの生涯燃費を12.345km/Lのように小数点第三位まで表示する機能を追加。
・区間燃費機能を追加。
(車が動き出して止まるまでの走行区間における平均燃費を停車時の約5秒間表示します)
・回転数表示の丸め機能を100rpm刻みから50rpm刻みに変更。
(十の位の四捨五入から24捨25入、74捨75入に変更) ・自動バックアップ機能を追加。
(累積データ、トリップデータ、生涯データを約30秒毎に自動保存します。間違えてリセットボタンを押してしまった際にもデータのロストが最大で30秒ほどに抑えられます)
・運転の仕方が大きく変わる使い方をする車での燃費誤差が小さくなるようにするため、燃費計算ロジックを全面的に変更。
(例えばサーキット走行と街乗りでの誤差が大きくなるのを抑制します。キャリブレーションをやり直す必要があります)
・長時間連続動作させ続けた場合に今回消費燃料がオーバーフローしゼロクリアされる場合があることから、消費燃料の累積が1トリップあたり400リットルまで計算できるようにした。
(耐久レースのような、1トリップで数百km、数十リットルを走行するような、満タンから空っぽ近くになるまでエンジンをかけっぱなしにした場合に起こる現象で、燃費計数やインジェクタ特性により発生するケースとそうでないケースが有ったため、どんな車両でも長時間連続使用できるようにした)

以下はRSM-1のみ適用

・旧基板RSM-1において、特殊な接続方法や多数の後付機器が装着されている環境によっては電源が切れなくなる場合があるため旧基板のエンジンオフ検出方法を見なおした。
(このトラブルの発生するRSM-1はVer.2.60~2.64とVer.3.60~3.64です)
・拡張表示機能を追加。
(通常は16×2ディスプレイでの表示を20×4ディスプレイを使うことにより多数のデータを同時表示できるようにします。この機能の使い方についてはこちらになります

2015.06.18

1.04
(4.14)

1.04
(3.64)
(2.64)

・表示更新のレスポンスを3段階で可変できる、更新レート変更機能を追加した。 (有機ELや蛍光表示管では高速更新しても問題ありませんが、通常液晶モデルですと残像があるため中速更新モードか低速更新モードでお使い頂く方が見やすいと思います。なお、従来の更新レートは低速モード相当です)
・回転数表示の十の位を四捨五入するかしないか選択できるようにした。  
(例:1234rpm→1200rpmと表示、3456rpm→3500rpmと表示)
・2014.10.31リリース版で実装したインジェクタ信号からの回転数簡易計算機能について、回転信号が検出できない状態かつインジェクタ信号が入力されている状態であれば気筒数設定にかかわらず噴射信号をベースに回転数表示を行うように改良した。(この機能を用いた回転数表示は百の位の四捨五入設定のOn/Offに関わらず四捨五入されて表示します)
・電圧表示の数値がパラつく現象が出ていたのを修正。
  この現象が起きる事があるのは
   RSM-1のVer2.57~2.63およびVer3.57~3.63
   RSM-10のVer4.07~4.13およびVer1.00~1.03
  です。本VerへのVersion upにて当該現象が改善します。
・インジェクタ補正機能を追加。(キャリブレーションを行っても燃料消費量の誤差が小さくならない場合に使用する機能。通常は本機能をOFFで使用します)

2014.10.31

1.03
(4.13)

1.03
(3.63)
(2.63)

・タンク容量が100リットルを超える車種に対応させるため、タンク容量を「99」設定した後に他の値に変更すると、新たに設定した値の2倍の値をタンク容量として設定する機能を追加した。(例:タンク容量設定を99→65とすると130リットル設定になります。表示上は百の位が省略され30Lと表示されます)
・車速信号および回転信号のノイズリダクションロジックを改良しレスポンスを向上させた。
・インジェクタ信号周辺の計算ロジックを改良。これにより車種や仕様によっては精度が向上するようになった。(燃料消費量やインジェクタ開弁率の精度が向上します。旧バージョンからのバージョンアップの場合はキャリブレーションしなおすと精度が良くなる傾向にあります)
・モード1の瞬間燃費の更新周期を約2倍程度まで向上させた。
・回転信号の接続をしない状態で気筒数設定を「1」とすると噴射信号から算出した回転数を簡易表示する機能を追加。(誤差が乗りやすいので参考値となります。なお、この機能を用いた回転数値表示は燃料カット中は信号が来ないので値が更新できないため「F/C - COASTING」と表示します)
・当バージョンの製品において2015/2/20以降に出荷したものはVer.1.04で修正した電圧表示パラつき現象の修正が入っています。

2014.08.08

1.02
(4.12)

1.02
(3.62)
(2.62)

・当versionをベースにdemonstration機用のファームウェアを製作。
・モード3の速度・回転表示の更新頻度を向上。
・内部処理の細かな変更を実施。

2014.06.22

1.01
(4.11)

1.01
(3.61)
(2.61)

・操作ボタンを連打した際に表示レスポンスが重くなることがある現象を改善。
・一部の車種においてインジェクタ開弁率と燃料流量の表示にバラツキが出る現象を改善。
・内部処理の細かな変更を実施。

2014.05.02

1.00
(4.10)

1.00
(3.60)
(2.60)

・RSM-1およびRSM-10を新設計。
・新設計品はVer.番号を1.00とします。
(過去モデル用のファームウェア更新も並行して行います)

・RSM-1の主な変更点
操作ボタンがRSM-10と同じ3つに変更。
システム基板を小型化し、スタイリッシュなアルミ製ケースを用意。
有機EL使用時の安定性向上。
回路改良に伴い、ノイズ耐性がアップ。
環境対応(有害物質排除:鉛フリーはんだを使用)

・RSM-10の主な変更点
有機EL採用モデルの安定性向上。
回路改良に伴い、ノイズ耐性がアップ。
環境対応(有害物質排除:鉛フリーはんだを使用)


年月日 システムVersion 内容
RSM-10 RSM-1

2014.04.30

4.09

3.59

2.59

旧型製品のリリースノートは省略

2014.04.12

4.08

3.58

2.58

2014.03.15

4.07

3.57

2.57

2013.08.05

4.06

3.56

2.56

2012.12.15

4.05

3.55

2.55

2012.10.15

4.04

3.54

2.54

2012.09.30

4.03

3.53

2.53

2012.05.21

4.02

3.52

2.52

2012.03.31

4.01

3.51

2.51

2012.02.29 4.00 - -

2012.02.01

-

3.50

2.50

2011.12.31

-

3.09

2.15

2011.08.20

-

3.08

2.14

2011.06.30

-

3.07

2.13

2011.05.30

-

3.06

2.12

2011.02.13

-

3.05

2.11

2010.10.10

-

3.04

2.10

2010.09.18

-

3.03

2.09

2010.07.28

-

3.02

2.08

2010.06.30

-

3.01

2.07

2010.05.31

-

3.00

-

2010.04.28

-

-

2.06

2010.03.25

-

-

2.05

2010.02.28 - - 2.04

2010.02.17

-

-

2.03

2010.02.07 - - 2.02
2010.02.02 - - 2.01
2010.01.10 - - 2.00
- - - 1.00 最初期バージョン